自分を高めてくれる『も・しか』理論
新しい年の始まりなどに立てた目標・計画を達成するためには、目標を達成するための行動を継続していくことが大切です。
行動を継続するためには、自分自身を上手くコントロールする必要がありますが、『も・しか』理論を活用することで自分の気持ちが高まり目標に向かった行動を継続しやすくなります。
■『も・しか』理論とは
『も・しか』理論とは、「世界のホームラン王」こと王貞治さんが若いころの厳しい練習を継続するために活用していた考え方です。
王さんがあれほどまでにホームランを量産できるようになるまでは厳しい練習があったからこそです。たとえば、毎日の素振りにしても、1日 1000回も素振りを繰り返したそうですが、それを毎日繰り返すためには強い精神力が必要です。そこを王さんは「今日は素振りが1000回しかできなかった」と考えることで行動の継続性を維持していったそうです。
「1000回も」と考えるか、「1000回しか」と考えるかで、その行動に対する自分自身の満足度が違ってきます。満足度が違えば、次への行動の仕方も大きく変わってきますよね。
■『も・しか』理論は自分を高めてくれる
そこで、先ほどの素振りを例に『も・しか』理論の思考で考えてみました。
「1000回も」という表現は「満足」を意味することになり、それ以上の努力・行動はしなくなり、その時点でこれ以上の成長はあまり見込めなくなってしまいます。「満足」することが悪いことではなく、どこで・どの時点での「満足」かということも合わせて考えなければならいということです。成長の過程で満足してしまえば、それは成長がストップすることを意味します。
一方「1000回しか」と表現することは「まだまだ道半ば」を意味し、努力を継続していく気持ちを駆り立ててくれます。成長の過程で「1000回しか」と考えることで「今はまだ満足すべき時ではない」と気づきます。それと同時に、これまでの努力・行動を振り返り、改善すべきところがあれば今後の行動をブラッシュアップすることもでき、さらに自分を高めてくれるはずです。
■『も・しか』理論の注意点
ただ、『も・しか』理論で考えるときには、注意が必要です。それは、『も・しか』理論は自分を追い詰める理論ではないということです。
『も・しか』理論は自分を高めていくための考え方です。多少、自分にプレッシャーをかけるのは良いのですが、あまりに自分を追い詰めすぎると息が詰まってしまい逆効果になってしまいます。ときには息抜きし休息をシッカリとって英気を養うことも大切です。要は「メリハリをつける」ことも大切だということです。
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『も・しか』理論は、昨年末のTV特番で紹介された話です。私はこの話を聞いて「目からうろこ」というか感動すら覚えました。
自分のスキルや人間性を成長させるには目標が必要です。そして、目標に向かって努力や行動を継続していくことこそが日々の成長につながっていくと思いますし、『も・しか』理論は努力や行動を継続していく上で心が折れそうになったときの支えにもなると思います。
んだんだ
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