「NISA」でラクラク少額投資
「NISA(ニーサ)」ということば、聞きなれない人が多いと思います。
少額投資の配当などを非課税にする制度で、来年の平成26年1月からスタートする新しい制度です。
日本証券業協会によると、「NISA」で使用する投資用の口座開設の予約数が、9月末までに約322万件にのぼる見通しだそうです。
「NISA」口座開設の申し込みは10月1日から始まりますが、証券会社などではすでに口座開設の予約を受け付けているそうです。
驚かされたのは、予約数の322万件はNISAを取り扱う加盟証券会社128社の予約見込み件数で、銀行や保険会社の予約口座数は含まれていないことです。
銀行や保険会社での予約口座数を含めると、かなりの件数になることは間違いないと思います。
協会も「口座数は期待した以上に増えている」との認識だそうです。
すごい数字ですね・・・予約時点でこの数字ということは・・・
しかも、制度開始まで2ケ月ちょっとあるわけですから、口座数はもっと増えていくということですね。
予約件数の多さは、期待の大きさの現れですから、多くの人々が「NISA」に期待しているわけですね。
そこで、「NISA」について、調べてみました。
そもそも「NISA(ニーサ)」とは?
NISA(ニーサ)とは、「少額投資非課税制度」の愛称で、上場株式や株式投資信託等を購入すると、本来20%課税される配当金や売買益等が、非課税となる制度です。
購入できる金額は年間100万円までで、非課税期間は5年間です。
NISAは、イギリスのISA(Individualインディヴィジュアル Savingsセイヴィングス Accountアカウント)をお手本に導入された制度で、イギリスでは国民の約4割がISAを利用し、広く国民の資産形成・貯蓄の手段として定着しているそうです。
「NISA」のNは、NIPPON(日本)のNを意味するもので、いわば、「日本版ISA」ということになります。
NISAによる非課税期間の5年が過ぎると、NISA口座の上場株式や株式投資信託等は、特定口座や一般口座の課税口座に移り、その後の配当金及び売買益等は課税されますが、5年経過後も引き続き、NISA口座で翌年の非課税投資枠100万円を利用し、そのまま保有し続けることもできます。
この場合、5年経過後の任意の年における「非課税投資総額」は、最大500万円(年間100万円×5年)までで、口座開設できる期間は最大で10年間となります。
なぜ「NISA」が導入されたの?
上場株式や株式投資信託等の配当金や売買益等の税率は平成25年12月まで10%に軽減されています。
それが、平成25年1月からの税率は本来の20%に戻されます。
※税率には「復興特別所得税」が別途加算されます。
ということは、含み益を確定した株は税率が上がる直前に売りに出されることで売りが殺到し、市場が混乱する可能性があるということになります。
こういった市場の混乱を緩和させるための措置であることが一つの理由になります。
あと、もう一つ理由があって、現在の日本の金融資産は、かなりの額が預金に偏っていて、資産流動性がとても鈍いことが実態です。
その貯蓄に回っている個人資産をより投資に振り向けやすくなるように投資環境を整備することで、「貯蓄から投資へ」の流れを促進し経済活性化へつなげていくことがもう一つの理由になります。
NISAについて思うこと・・・
10月から年末にかけて、キャンペーンが活発化し、メディアでは「NISA」という言葉が飛び交う予感がします。
ちなみに、日本証券業協会の「NISA」イメージキャラクターは、剛力彩芽さんです。
日本証券業協会のサイトでは、「剛力彩芽のNISAラクラクWEB」というタイトルの特設サイトを設けています。
それだけ、もっと多くの人に、株式や投資信託に興味を持ってもらいたいのだと思います。
ところで、NISAは、少額投資用の制度ですから、初心者でも投資を始めやすい制度ではありますが、株式や株式投資信託はリスクを伴う投資であることに変わりはありません。では、株式と株式投資信託の特徴は・・・
- 株式は、ハイリスク・ハイリターンで高い収益が期待できますが、その逆もあります。いわゆる大損ですね。
- 株式投資信託は、専門家が運用してくれ、1万円程度の少額から始められ、分散投資でリスクを軽減できますが、商品によってリスク・リターンはさまざまです。
個人的には、
「少額投資非課税制度」とはいえ、株のこと、投資のこと、信託のこと、損益に対する税金のこと・・・などなど、まったく知識もないまま投資するよりは、ある程度の基礎知識を蓄えてから始めてもよいかなと思います。
知識を蓄える方法としては、書籍から得る方法がありますが、もう少し効率が良い方法は、証券会社から資料を送ってもらい、資料を読みながら分からないことは書籍やインターネットで調べる方法です。
いずれにしても、これから「NISA」で初めて投資にチャレンジされる方は、まず知識を身に付けることをお勧めします。まさに、「転ばぬ先の杖」ですかね?
んだんだ
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