ストレスからくる過敏性腸症候群IBS
過敏性腸症候群ということば、最近よく聞くようになりました。
今回は、過敏性腸症候群について紹介したいと思います。
過敏性腸症候群は、通称IBS(Irritable Bowel Syndrome)ともいわれ、おもに大腸の運動の異常や分泌機能の異常で起こる病気の総称です。
ストレスなどが原因で、慢性的に下痢や便秘、腹痛をくり返す疾患で、検査しても炎症や潰瘍など目に見える異常が認められない場合が多いそうです。
ちなみに、通称IBS(Irritable Bowel Syndrome)の各単語の意味は・・・
Irritable「過敏な(医学用)」、Bowel「腸」、Syndrome「症候群」
文字通り、「過敏性腸症候群」となるわけです。
過敏性腸症候群の症状としては、ストレスや緊張を感じると急におなかが痛くなる、下痢になる・・・。
このような症状をくり返すようなら、それは「過敏性腸症候群」の疑いがあるそうです。
過去3か月以内に月3日以上、腹痛や腹部不快感があり、排便で症状が軽くなるなどの条件を満たせば「IBS」と診断されるそうです。
ストレス社会といわれる今、だれもがなり得る現代病のひとつで、日本では5~10人にひとりがこの「IBS」で悩んでいると推定されています。
5%~10%の人がこの症状で悩んでいるとは驚きです。
脳と腸には密接な関係があり、脳が不安やストレスを感じると、腸は不調になり、腸の不調は脳へのストレスになるそうです。
まさに、悪循環ですね。
「IBS」の治療は、まず食事療法や運動療法などのライフスタイルの改善からはじまりますが、十分な効果が得られない場合は、薬物による治療が行われます。
脳がストレスを感じると、腸で神経伝達物質の「セロトニン」が増え、腸の運動に異常を起こします。
薬物による治療は、この「セロトニン」という物質の働きを抑える治療薬を処方するそうです。
「IBS」は、ストレスとの関連が深い症状のため、薬物療法以外にも精神面のサポートが望ましいとのこと。
大半の患者は内科を受診するため、精神療法を受けられないそうです。
受診するときの注意点について、読売プレミアムの医療ルネサンスから引用します。
東急病院(東京都大田区)の心療内科の先生によると
「はじめは消化器内科で、がんや潰瘍などの明らかな異常がないか、調べてもらうべきだ。
その上で薬物療法を受けても改善しない場合、ストレスに関連した病気が専門の心療内科を受診する。ただし、消化器のこともよく分かっている心療内科医が望ましい」
ストレスや緊張を感じると急におなかが痛くなる、下痢になる・・・
こんな症状に心当たりのある人は、まずは病院で診てもらうことをお勧めします。
年を取るほど、体のケアはしっかりとしておきたいですね。
んだんだ
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